「 カリグラフィー 」一覧

カリグラフィーで年賀状

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印刷に出していた年賀状があがってきました。カリグラフィーの羊。デザインをあれこれ考えて、PilotのPreraでお手軽に下絵を書いてスキャン→イラストレーターでパス化。ここまでは早かった。しかし、イラレのカリグラフィーブラシで思った効果が出ず結局一定の太さに。パスの調整にも苦労しました。手書きの良さを残すのは難しい。でもレタープレスにしたおかげでモノとしての存在感がでました。やっぱ人の手が入るものはいいね。

カリグラフィー用傾斜台を制作しました

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カリグラフィーを本格的に書く際に必要な道具の一つが傾斜台です。市販の物もあるようですが、結構値が張るので自作してみました。材料は4mmのベニヤ。カッターで加工できるので手軽です。天板はたわむため2枚かさねて木工用ボンドで接着しています。
OLYMPUS DIGITAL CAMERA丁番を使い2段階で角度が変えられるようにしました。手作り感あふれる荒い工作(笑)。天板だけ作って傾斜は本などを重ねて付けても良いと思います。
OLYMPUS DIGITAL CAMERAたたんだところ。天板の大きさはA2サイズ。

しばらく机に平置きで練習していて、傾斜台って必要なんだろうか?と思ってましたが、手首が楽です。ペンの傾きが緩やかになることでインクフローも少なくなるため、万年筆用のインクなど粘度の低いインクを使用する場合にも適しています。

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ファウンデーショナル体の生みの親、エドワード・ジョンストン先生も傾斜台を使っています。

カリグラフィー/ハントアーチストペン

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しばらくミッチェルのカッパープレートニブでカリグラフィーを練習していましたが、ペン先をしならせるためのスリットが無いため、線の強弱を大きくつけようとすると結構力がいるんです。そこでもう少し柔らかいものが無いかなとネットで探して、ハントアーチストペンのニブを購入してみたところこれがとても書きやすい!スリットがあるため筆圧が弱くても強弱がつくし、かなりも細い線も書けます。はじめからこいつを使えば良かった…orz。ハロウィンの書体はカッパープレートは合わないと思ったので、若干くずしてみました。それにしてもフローリッシュを下書き無しで書くのは難しい…。これを一発で書くのに30枚位書きました。インクはパイロットの万年筆用インクでIroshizukuの山栗です。普通のコピー用紙に書いてるのでにじんでます。

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上がミッチェル、下が今回購入したハントアーチスト・ペン101カッパープレート用ニブです。ミッチェルはスピードボールのストレートホルダー、ハントアーチスト・ペンは同じくスピードボールのオブリークホルダーに取り付けました。ミッチェルのニブは一体成型で、角度もオブリークホルダーより浅くなっています。

カリグラフィーの書体/ゴシック カーシヴ 小文字

ここで紹介するゴシックカーシヴは主に15世紀のイギリスやオランダで使用されていたゴシックの草書体です。ゴシックテクストゥールが簡素化され丸みを帯びたもので、これは当時のヨーロッパの識字率の上昇に伴う本の重要に応えるため、より読みやすく、速く書くことが出来るよう改良されたものだと言われています。この時代はまだ紙が貴重であったため、ゴシック体の文字幅は紙面を節約するためにより狭く、また文字は尖った羽ペンで小さく書かれました。その結果紙面が黒っぽく見えることから、ゴシック体は通称ブラックレターとも呼ばれています。ところで日本ではゴシック体というとセリフ(文字の線の端の飾り)の無いサンセリフ書体を指しますが、英語ではブラックレターの書体を指します。

カリグラフィーの書体/イタリック体について

イタリック体とは

イタリック体はカリグラフィを始める人がまずはじめに練習するであろう書体の一つです。現在でもグラフィックデザインやサインに広く使用されており、非常にポピュラーな書体です。

イタリック体の起源

イタリック体の起源は14世紀イタリアのルネッサンスにさかのぼります。当時ヒューマニストと呼ばれた人文学者が、それまでの重苦しいゴシック体に変わり、8世紀末の西ヨーロッパ、フランク王国カロリング朝に起源を持つカロリンジャンを手本としたヒューマ二スト体を作りました。さらに14世紀後半になると、より速く書くために文字に傾斜がつき、文字幅も狭くなり、イタリック体となりました。現在傾斜させた文字をイタリックと呼ぶのは、このような背景があります。15世紀にはイタリック体がローマ教皇庁尚書院(Chancery)の公式書体となります。そのためイタリック体はチャンセリーとも呼ばれています。16世紀には印刷書物が普及し、Ludovico Vicentino degli ArrighiやBennardino Cataneoといったプロの書家が活躍するようになりました。

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カタネオによるイタリック体の書

カリグラフィーの書体/イタリック体 小文字

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イタリック体とは15世紀のイタリアで使用されるようになった書体で、現在でも印刷物やサインなどに多く見られ、カリグラフィの中では最もポピュラーな書体だと言えます。筆記体(カーシヴ,Cursive)であることから、早く書くためにわずかに右に傾斜した文字と、狭い文字幅が特徴です。

カリグラフィーの書体/イタリック体 大文字

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イタリック大文字(イタリック キャピタル)はローマンキャピタルをより早く書けるように少し傾斜させ字幅を狭くした書体で、カリグラフィでは非常にポピュラーな書体です。ローマンキャピタルをベースにしているので、ローマンキャピタルを習得していれば覚えやすい書体です。イタリック 小文字と組み合わせる他、大文字のみで書いた場合も字幅がだいたい揃ってますので、文章にした時に美しく見えるのが特徴です。

カリグラフィーの書体/カッパープレート体 小文字

カッパープレート体はイングリッシュ・ハンドまたはイングリッシュ・ラウンドハンドとも呼ばれ、16世紀に広く使われるようになり19世紀に最もポピュラーになった書体です。カッパープレートの名前は銅版印刷に使用されたことに由来があります。版は凸版印刷とは異なり、一枚のプレートに彫版工が文字を刻んで作り、フローリッシュ(飾り書き)や装飾を施しました。偽造のしにくさから公文書や債権、証券に使用されました。優雅で華やかな書体は、カッパープレート体はカリグラフィを始めた人にとって憧れの書体の一つですが、習得にかなりの練習を必要とする難しい書体でもあります。

カリグラフィーの書体/カッパープレート体 大文字

カリグラフィを書く人にとって、あこがれの書体の一つがカッパープレート体です。美しく優雅な曲線を書ける用になるためには、かなりの練習が必要な難しい書体でもあります。この書体を書くためには、筆圧を変える事によってラインウェイト(線の太さ)が変わる専用のニブ(ペン先)とペン軸を使用します。文字の傾きを一定に保つこと(約53°)、ゆっくりとリズミカルに書くこと、書き始めと書き終わりに注意を払うことがうまく書くためのコツです。大文字はXハイトにディセンダーを加えた高さとなり、他の書体の大文字とは異なり行間にスペースが必要となります。