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カリグラフィーの書体/イタリック体について

イタリック体とは

イタリック体はカリグラフィを始める人がまずはじめに練習するであろう書体の一つです。現在でもグラフィックデザインやサインに広く使用されており、非常にポピュラーな書体です。

イタリック体の起源

イタリック体の起源は14世紀イタリアのルネッサンスにさかのぼります。当時ヒューマニストと呼ばれた人文学者が、それまでの重苦しいゴシック体に変わり、8世紀末の西ヨーロッパ、フランク王国カロリング朝に起源を持つカロリンジャンを手本としたヒューマ二スト体を作りました。さらに14世紀後半になると、より速く書くために文字に傾斜がつき、文字幅も狭くなり、イタリック体となりました。現在傾斜させた文字をイタリックと呼ぶのは、このような背景があります。15世紀にはイタリック体がローマ教皇庁尚書院(Chancery)の公式書体となります。そのためイタリック体はチャンセリーとも呼ばれています。16世紀には印刷書物が普及し、Ludovico Vicentino degli ArrighiやBennardino Cataneoといったプロの書家が活躍するようになりました。

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カタネオによるイタリック体の書

カリグラフィーの書体/イタリック体 小文字

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イタリック体とは15世紀のイタリアで使用されるようになった書体で、現在でも印刷物やサインなどに多く見られ、カリグラフィの中では最もポピュラーな書体だと言えます。筆記体(カーシヴ,Cursive)であることから、早く書くためにわずかに右に傾斜した文字と、狭い文字幅が特徴です。

カリグラフィーの書体/イタリック体 大文字

プリント
イタリック大文字(イタリック キャピタル)はローマンキャピタルをより早く書けるように少し傾斜させ字幅を狭くした書体で、カリグラフィでは非常にポピュラーな書体です。ローマンキャピタルをベースにしているので、ローマンキャピタルを習得していれば覚えやすい書体です。イタリック 小文字と組み合わせる他、大文字のみで書いた場合も字幅がだいたい揃ってますので、文章にした時に美しく見えるのが特徴です。